
はじめに
こんにちは、Ariです。
細胞が老化することによって私たちは老いていきます。
今回は筋力トレーニングが、加齢のプロセスを逆転させる理論を詳しくみていきます。
寿命の鍵を握る「テロメア」
私たちのDNAの末端には「テロメア」と呼ばれる構造があります。テロメアは細胞が分裂するたびに短くなります。
細胞は分裂して新しい細胞を作ることで若さを保っていますが、テメロアがある一定の長さまで短くなると分裂できなくなります。
細胞が分裂できなくなったことを「細胞死」と言います。
筋力トレーニングは「テロメア」が短くなるの速さを送らせて、寿命を伸ばすのに貢献すると言われています。
筋トレで若返る
加齢とともに筋肉が弱まり小さくなる症状をサルコペニアと言います。
サルコペニアによる筋力低下には、細胞内のエネルギーを作りだすミトコンドリアが深く関わっているとされます。
筋力トレーニングが人体の骨格筋に与える影響を調べる調査では、6ヶ月間ウェイトトレーニングを行った平均70歳の男性たちは、20歳近く若い男性たちとの筋力の差を59%から38%まで縮めたそうです。
また筋肉の生組織検査では、加齢に関わる179の遺伝子発現の若返りがみられたとのことです。
この調査で、健康なシニアの骨格筋の遺伝子発現ではミトコンドリアの機能不全とそれに関連した細胞死などは、若者のものと一致することがわかりました。
それだけではなく、一定期間筋力トレーニングを行ったシニアのトランスクリプトームの若返りも発見されました。
すなわち、ミトコンドリアに関しては、筋力トレーニングで40歳近くまで若返りをすることが可能なのです。
運動にはメリットがいっぱい
運動はミトコンドリアに良い影響を与えるだけではありません。
近年行われた研究では、運動がDNAを加齢によるダメージから守ることがわかりました。
また速筋繊維が太くなることで脂肪の燃焼を早め、テロメアに働きかけて代謝機能を高めます。ある調査の結果では、持久力トレーニングでテロメアが平均よりも11%長く保たれ、16歳若返ったと報告されています。
加齢により失われるテロメア
テロメアは細胞のDNA染色体の末端にあり、DNAをダメージから守る働きがあります。
歳をとるにつれて、度重なる細胞分裂、酸化ストレス、慢性炎症などによりテロメアは摩擦してどんどん短くなり、最後にはなくなってしまいます。
テロメアの保護を失ったDNAはダメージを受けて、最終的には細胞死を迎えます。
このため、加齢による筋肉減少などを感じている、あるいは筋肉を失いたくない場合は、筋力トレーニングを始める必要があるのです。
最後に
加齢によって細胞は失われていきますが、筋力トレーニングがその予防に効果的なことがわかりました。
次回は、自宅で効率よく筋力トレーニングができる方法を紹介します。
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